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Risa は, 富士通研で開発中の数式処理システム/ライブラリの総称である. 
Risa の構成は次の通りである. 
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基本演算部
 これは, Risa の内部形式に変換されたオブジェクト (数, 多項式など) 
の間の演算を実行する部分であり, UNIX の `libc.a' などと同様の, ライブラ
リとして存在する. エンジンは, C および アセンブラで記述され, 後述する
言語インタフェース Asir の基本演算部として用いられている.
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メモリ管理部
 Risa では, メモリ管理部として,[Boehm,Weiser]によるフリー
ソフトウェア (gc-5.0alpha2) を用いている. これはガーベジコレクション 
(以下 GC と呼ぶ) を自動的に行うメモリ割り当て機構を持ち, Risa の各
部分はすべてこれにより必要なメモリを得ている.
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Asir
 Asir は, Risa の計算エンジンの言語インタフェースで
ある. Risa では, 比較的容易にユーザ用の言語インタフェースを作る
ことができる. Asir はその一つの例として作ったもので, C 言語に近
い文法をもつ. また, C のデバッガとして広く用いられているdbx風
のデバッガも備えている.
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